子供が「足が痛い」と言った時、例えば転んだとか足を挫いたなど明らかに原因が分かる場合は応急処置も可能ですが、原因が分からない場合は困りますよね。
子供が幼い場合はなおさらです。どう痛いのか、どこが痛いのか、何かしたのか、たくさん聞きたいけど上手く子供が説明出来ないことも多々あるでしょう。
今回は子供のふくらはぎの痛みについてまとめてみました。参考にしてみてくださいね。
子供の足の痛みの原因で考えられる病気とは?
幼児から中学生までの子供に起きる足の痛みの中で主な原因をまとめました。成長痛であれば問題ありませんが、もしかしたら病気が隠れているかもしれません。ですので安易に成長痛だと決めつけないことが大切です。
- オスグッド
10~15歳の子供に多いスポーツ障害の一種です。主な症状はひざの皿より少し下にある骨が運動などによって突出してくるようです。痛みが伴い、熱が出たり赤く腫れたりといった症状が出ます。動かしいない時は症状が落ち着き、動かすと痛みが出るのが特徴。
- ペルテス病
2~12歳の子供に多く見られるもので、股関節から太もも辺りに症状が出ます。特に激しい運動をしたわけでもないのに股関節が痛み、足を引きずるようであれば疑ってみましょう。この病気は股関節を内側にひねることが出来ないのであぐらがかけません。
- むずむず症候群
主に睡眠中に起こりやすい病気で未だに原因が分かっていません。睡眠時以外にも足が動かせない状態の時などでも症状が出ます。かゆい、しびれる、虫が這っている感覚などさまざまな表現があります。
- 第一ケーラー病、第二ケーラー病
第一ケーラー病は足の甲にある舟状骨(しゅうじょうこつ)が、第二ケーラー病は土踏まず辺りにある第2中足骨(だいにちゅうそくこつ)が腫れてきます。そして痛みを伴い歩くのが難しくなったり、症状が重くなれば歩行困難になることもあります。
「骨肉腫」の原因や初期症状について
先ほどご紹介した4つの主な症状以外にも「骨肉腫」が原因の場合もあります。
骨肉腫とは、骨に出来るガン(悪性腫瘍)のことをいいます。骨肉腫は進行が早く、治療をしないでいると2~4週間で約2倍になることもあるのだとか。
また、転移するケースも多く、中でも肺に転移することが多いそうです。肺以外にも肝臓やリンパ節など全身に転移する可能性がある非常に怖いガンです。
そして骨肉腫で最も怖いのが発症年齢の低さにあります。骨肉腫は稀な病気なんですが、発症患者の約75%は10~20代と若い年齢に多くみられます。
主な初期症状は痛みしかないと言われています。それも激痛などではなくかすかな痛みなので判断が非常に難しいのが現実です。一見成長痛にも似た痛みなので気づかずに進行していることもあるようですよ。痛み以外でも下記のような症状が出ることもあるのでチェックしてみましょう。
- 腫れる
- 痛みのある部分が熱を持っている
- 関節が曲がりにくい
- 運動していないときでも痛みがある。また日増しに強くなっている。
- 骨折しやすい
- 鈍痛があるが我慢出来る
- 血液検査で何かしらの異常がある
なかなか見つけにくい骨肉腫ですが、おかしいなと思ったらすぐに病院に行くことです。ちょっとした違和感で診察を受けて見つかるケースは多々あるんですよ。子供が痛いと訴えてきたら一度病院で診てもらってください。
残念ながら骨肉腫の原因はまだ解明されていません。治療もケースバイケースになるかもしれません。ですが、何より早期発見がカギになります。
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成長痛と足の病気の見分け方はあるの?
成長痛は夕方から夜にかけて足に痛みを訴えることが多く、主に膝裏や太もも、ふくらはぎ、足首に痛みや違和感が出ます。急に痛み出しますが、翌朝にはけっこうケロっとしていることが多いのが特徴です。同じことが何度も繰り返されるようであれば成長痛かもしれません。
足の病気など成長痛以外の見分け方は素人判断では難しいのが現実です。もし下記のような症状が出たらすぐに病院に行くようにしてください。
- 痛みが一日中続く
- 歩き方が変。おかしい
- 痛みが段階的に酷くなっている
- 足が曲がっている
先ほども記載したように素人判断が難しいので、何かしらの痛みを訴えている場合は病院に行くようにしましょう。何もなければヨシ!ですよ♪
足を痛がる時、病院は何科に連れて行くべき?
まずは整形外科で診てもらうといいでしょう。整形外科ではMRIやエコーなど診断に必要な機器も揃っているので安心です。また医師も専門分野ですので的確な診断が受けられます。
とはいえ成長痛は外的要因だけではありません。例えば生活環境が変わった、いじめにあっている、成績不振などなど心理的な要因もあると言われています。心のバランスが崩れているときにも起こるようです。
心当たりがあればしっかりとケアしてあげてください。もしどうしても難しい場合は心療内科などでカウンセリングを受けるなどの対応を取るようにしてくださいね。
足の痛みといってもさまざまな原因・要因があるんですね。すぐに判断出来ればいいのですが、難しい場合は病院へ行ってくださいね。
骨肉腫と診断されることは本当に稀なことかと思いますが、万が一のことがあってはいけません。子供さんが足が痛いと言った時は少し注意しましょうね。