「動脈硬化」と聞くとドキッとされる方もいらっしゃると思います。心臓や脳の動脈硬化を心配されている方は多いと思いますが、ふくらはぎの動脈硬化を心配されている方は少ないのではないでしょうか?
ふくらはぎに痛みがある場合、もしかしたら動脈硬化の前兆かもしれません。
ふくらはぎの痛みは動脈硬化の前兆?
ふくらはぎは「第2の心臓」と呼ばれており、足のほうへ流れてきた血液を上へと押し戻す重要な役割を担っています。しかし、ふくらはぎも動脈硬化を起こしてしまうことがあり、下肢の動脈で詰まりが起こることを『閉塞性動脈硬化症』といいます。
閉塞性動脈硬化症はその名の通り、動脈硬化が原因となりだんだんと血管が狭くなっていきます。症状として、「ふくらはぎの痛み」が挙げられます。閉塞性動脈硬化症になりやすい人の特徴として、
◆70歳前後
◆喫煙する
◆糖尿病治療を受けている
◆高コレステロールの方
また、透析を行っている方や糖尿病の方は血管内にカルシウムが付着することが原因となり血管が詰まりやすくなるとも言われています。そのような方は重症化しやすく、最悪の場合は足を切断することもあります。
動脈硬化症が進行するとどんな病気になるの?
ふくらはぎにも症状が現れる【動脈硬化症】ですが、進行するとどのような病気に発展してしまうのでしょうか。
まず、血液を全身に送り出す心臓に負担がかかるため、「心不全」や心肥大しして「高血圧症」などの心疾患に発展します。
動脈硬化が原因となり血管が狭くなることはおろか、詰まってしまうと、「心筋梗塞」や「狭心症」、頭の場合だと「脳梗塞」へとつながります。詰まるだけではなく、血管が破裂してしまうと「くも膜下出血」が起こるリスクも高くなります。
動脈硬化が元凶となり、命を落とす病に発展する可能性があることも頭に入れておくことが重要です。
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ふくらはぎの痛みの症状はコレ!
「一定の距離を歩くと痛む」「休むと足の痛みが治まる」「上り坂や上り階段がつらい」「足のしびれ」などの症状がある方は、もしかしたら閉塞性動脈硬化症かもしれません。
また、ある日突然足先が冷たく感じたら、それは閉塞性動脈硬化症の初期症状の疑いがあります。
ふくらはぎが痛む時の対処法について
閉塞性動脈硬化症の痛みは休んでいると治まりますが、マッサージや湿布などをして放っておくのはよくありません。上でご紹介した症状がある場合は、早めに病院を受診しましょう。
また、タバコ、アルコール、ストレスは動脈硬化を進めてしまう原因になります。これらを改善し、【バランスの良い食事】と【適度な運動】を取り入れてくださいね!
動脈硬化の進行度合いを知るなら足の血圧を計ろう!
脳や心臓などの動脈硬化の進行具合は外側からは判断しずらいです。しかし足の動脈硬化は足の血圧を測定することにより進行度合いを知ることができるのです。
足の血圧測定はあまり聞いたことはありませんよね。しかし足の動脈硬化が進んでいる場合には、足の血圧に数値として現れます。足には足専用の血圧測定器があるので、それで測定しましょう。腕で計る血圧計では正しい数値が出てこないので注意してくださいね。