筋肉は曲げたり伸ばしたりを繰り返します。肉離れというのは筋肉が部分断裂してしまった状態のことです。通常の生活ではあまり肉離れが起きるほどの運動は行いません。
一般的に肉離れはスポーツをしている時に起きやすいですね。中でもふくらはぎで起きることが多く、もしスポーツをしていてふくらはぎに異状な痛みを感じるようであれば肉離れを疑うようにしましょう。
ここでは、ふくらはぎの肉離れの症状や治療法についてご紹介します。
ふくらはぎの肉離れの原因は?
ふくらはぎの肉離れの原因は柔軟性の不足、筋肉の疲労が主ですが、これらの他の原因として考えられるのは、睡眠不足、栄養不足、寒さによって筋肉が収縮することでも起こりやすくなります。
また、ふくらはぎの肉離れは内出血を起こすこともあります。肉離れが発症した翌日にアキレス腱あたりまで広がることもあり、この内出血の抑制も治療のポイントになります。
予防するには、運動前にはしっかりと睡眠と栄養を摂り、ウォームアップをしっかり行うことが大切であると言えます。
ふくらはぎに起きる肉離れの症状とは?
もし肉離れになってしまった時、最短で治すためにもまずは肉離れがどんな症状で出るのかを把握しておきましょう。
ふくらはぎは踏ん張ったり、切り返したりの動作中に負荷がかかって肉離れを起こします。筋肉が損傷してしまうのですが、症状の種類は大きく3つに分けることが出来ます。
- 痛みが継続的。動かすことは出来る
- 痛みが強く動かせない
- 患部が腫れている。もしくは患部を触るとへこんでいる
ざっくりと3つに分けましたが、どれかに当てはまることがほとんどです。①の症状は幸い軽い方ですが、②や③となると重度の肉離れですのですぐに病院へ行くほうがいいですよ。
早めに対応すればその分 治療期間も短くなります。ですが対応が遅れたり、放置してしまうと治療期間は長引きます。長引くと生活にも支障が出ることもありますので、急な痛みを感じた場合はすぐに病院で診てもらうようにしましょう!
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肉離れの治療法について
では実際に肉離れかも!と思ったら病院は何科に行けばいいのでしょうか?答えは整形外科です。整形外科ではレントゲン、MRI、エコーなどの機器が揃っています。また専門分野ですので的確な診断が返ってきます。
肉離れは骨と関係がない怪我にはなりますが、レントゲンをとる事で疲労骨折などを併発していないかチェックします。
では肉離れと診断されたらどのような治療を行うのでしょうか。まずは患部の炎症を取り除くことが先決です。痛み止めの湿布を貼って患部を圧迫します。
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炎症が治まれば徒手療法(としゅりょうほう)といった筋肉機能を改善する運動を行います。また、併せて小音波治療なども行うことがあります。
痛みが軽減されてきたら次はリハビリに入ります。体幹トレーニングなどを行うことで下半身のコンディショニングを強化させます。
このような治療を行い、初期対応が早ければ最短で2週間くらいで治ります。症状の度合いや初期対応が遅かった場合などでは治療期間が長引き、3ヶ月~半年ほどかかることもあるんですよ。これは生活習慣や回復力などに個人差があるためとも言えます。
ふくらはぎの肉離れを起こすと地面に足をつくだけでも強い痛みを感じます。何事も早期回復を目指すのであればすぐに病院で診断を受け、正しい治療を受けることに限りますね。
治療法は、可能であればギプス固定をして足関節の筋肉の運動を抑えることが必要です。ギプスなどで固定せずにやる治療法が難しいのもふくらはぎの肉離れの特徴です。
ギプス固定以外の肉離れ治療法は?
ギプスで固定する必要がない中程度の場合の治療法は、断裂部位に運動制限を加えるテーピングで処置をします。テーピング処置は、筋断裂を起こした筋膜の保護にもなるため、回復する度合いにもよりますが、治療期間初期からリハビリ期間に適切に処置を行なう必要はあります。
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また、テーピングの代わりに肉離れ専用補助ベルト付サポーターを利用することも良い方法です。専用サポーターは装着する手順を覚える必要があり装着まで時間がかかりますが、強いサポート力があることと、予防対策としても利用することが可能です。
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肉離れを予防するストレッチ3選のやり方は?
肉離れが治った!と喜ぶのはまだ早い!というのも肉離れは一度なると再発しやすい怪我なんですね。しっかり治し、予防していく必要があります。
予防ストレッチは筋肉の柔軟を高めるので非常に効果的です。ここではふくらはぎのストレッチをご紹介します。いつでも出来るので不安がある人は行うようにしてみてくださいね。
【しゃがんでストレッチ】
このストレッチはしゃがんで行います。
- 片方の膝を立てて座りましょう。
- 胸を太ももにつけるようにし、膝を抱え込むように前へ倒れるようにゆっくりと体重をかけていきます。この時、かかとが床から離れていないか注意しましょう。
- 20~30秒を目安にして左右行ってください。
【立ってストレッチ】
次に紹介するストレッチはベーシックなストレッチです。
- まず5~10cmほどの段差につま先を乗せましょう。かかとは床に、もしくは足裏が床と平行になるくらいでキープです。
- 体重を前へ移動させ、ふくらはぎが伸びているのを感じましょう。ゆっくり伸ばして、呼吸も大きくすることがポイントです。
これを左右30秒を目安に行ってください。伸びている筋肉に意識して行ってくださいね。
【横になってストレッチ】
次は仰向けになって行うストレッチです。タオルを使うことで体が硬くても大丈夫!
- 足裏にタオルをかけましょう。
- そして仰向けで寝てください。タオルの位置は気持ちつま先側に置くのがおすすめです。
- 膝とひじを軽く曲げたらタオルをゆっくり引きます。足裏を少し引き寄せるかんで引いてください。
- ストレッチに慣れてきたら膝を伸ばします。ただし無理はしないようにしてください。
- 大きくゆっくりと呼吸しながら左右30秒伸ばしていきましょう。
以上、3つのストレッチはリハビリ期間中からも行えるものです。空いた時間でもすぐに出来るので試してみてください。
また日ごろ運動をしていない人は急にスポーツをすると肉離れを起こしやすくなります。そうならない為にもストレッチで筋肉を柔らかくほぐしてあげるといいですよ♪
ふくらはぎ以外にも太ももでも肉離れを起こすことがあります。どちらにせよ肉離れを起こしている時は無理は禁物です。
また自己判断は危険です。肉離れかと思っていたら疲労骨折も起こしていた、というケースもありますので市販薬だけで済まさずに病院できちんと診断してもらいましょう!